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田中製麺の田中明美です。

先日いらしたお客様。
「主人がお蕎麦が好きなんですけど、
茹でるのに失敗しちゃって・・・」
と話してくださいました。

麺を茹でる・・・。

麺料理をおいしく食べるのに、
絶対はずせない工程「茹でる」。

今日はその話をしたいと思います。

私が麺を茹でるときいつも気をつけていること。
それは、

「麺が気持ちよさそうに茹でられてるか」
と気をかけてあげること。

なんとメルヘンチックな・・
と思われるかもしれませんが、
結構理にかなってるんですよ。

それでは、ひとつひとつお話ししていきますね。

 

1.茹で湯は深鍋で!

あなたは眠るとき、

窮屈な場所で寝たいですか?

手も足も延ばせる場所で寝たいですか?

・・・

後者ですよね。

麺もおんなじです。

いっぱいのお湯の中で
のびのびと茹でてあげてください。

麺同士がひっつくこともないですし※、

湯を熱することで生まれる対流に
気持ちよく麺も泳ぐことができます。

また、少ないお湯だと

溶けだしたでんぷんでお湯がべたついてしまいます。

※麺を湯に入れた時、少々さいばしで
麺がひっつかないようにほぐしてあげて
くださいね。

 

2.麺を投入後、火加減注意!

湯を沸騰させて、麺を入れ、
再沸騰・・・。
した後、あなたはどうしますか?

そのままにしておきますか?

沸騰させたままで茹でていると、
麺の表面が「沸騰している湯のぼこぼこ」で
あれてしまいます。

麺が気持ちよさそうに、お湯の
対流に乗って泳いでいる状態を保って
茹でてあげてください。

そうしたら、茹であがった麺は
きめ細やかなつや肌に。

こうやって火加減を気にしてあげると、
「びっくり水」の必要もなくなります。

やはり、急な温度変化は
茹でムラができたりで
あまりおすすめできません。

 

3.悩む前に1本!

ゆで時間・・・。

麺を茹でるときに、いつもつきまとう事柄です。

田中製麺でも商品ごとに、
茹で時間をご案内しています。

だけど・・・。

ひとそれぞれ、好みの麺のかたさもありますし。
その後の召し上がり方によって
ゆで加減も変わります。

あったかいまま召し上がるのなら、
丁度良い具合のゆで加減に。

冷たくして召し上がるのなら、

冷水でしめることを考えて、
心もち長めのゆで加減に。

はたまた、フライパンなどで用意した具材と
からめるのであれば、

さらに火がとおることを考えて
少し早めのゆで加減に。

こうやって少しゆで加減に気をつかって
あげると、麺料理のおいしさも
ぐ~んと変わってきます。

私が思うに、
パッケージに書かれているゆで時間は
参考程度にして、最後は
自分の食感で決めるのが一番かと思います。

なので、最後は一本
麺をすくって食べてみて

茹で具合を調節してくださいね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なにかと忙しい毎日。
麺を茹でるごときで、そんなにかまってられない!
そんな時もあるでしょう。

だけど、ちょっと気をつかうだけでも
麺料理をぐっとおいしくお楽しみいただけます。

どうぞ、頭の片隅にでも
「茹でるときの大切なこと」を
おいていてくださるとうれしいです。

さぁ、今日はどんな麺を茹でますか?
良い日を!

 

 

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