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今日も遊びに来てくださり、ありがとうございます。

田中製麺の「たまげた」こと田中です。

田中製麺ではおもに、お客様へのお知らせや販促物を作ったり、

売り場の運営に携わっております。

「お客様のもっと近くに!」

その思いをむねに、ブログをはじめました。

↑これは、田中製麺直売会での生パスタ教室での一コマ。

パスタマシーンを使えば簡単に生パスタが作れちゃうんです。

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直売会の生パスタ教室では、時間の制約上、

生地はあらかじめ田中製麺で作ってご用意しています。

 

だけど、ほんとは粉と水分を混ぜあわせ、こねて生地を作るのも楽しい。

また、この教室でせっかく生パスタに慣れ親しんでくださったのだから

お家でもつくってほしい。

 

そういう想いを込めて、パスタマシーンを使う前に

材料を合わせて生地に作るまでを、口頭とレジメを使って説明させていただいています。

 

材料説明の水分調整のところで、

「北イタリアはたまごやチーズ、南イタリアは水をよく使います」と

話しています。だけどなんで???

なんて思われる方もいらっしゃることと思います。

今回はそんな疑問にこたえるべく、「北・南イタリアのパスタの特徴」について

お話しようとともいます。

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Q.パスタを作るつなぎとして「北はたまごやチーズ、南は水」なのはなぜ?

A.北部は牧畜がさかんであるため。

≪もっとくわしく!≫

北部はアルプス山脈のふもとにあり、寒冷地帯かつ酪農地域。

そのため寒さから身を守るために煮込み料理や、ジビエ、加工肉を多用する料理が

特徴的。バターや生クリームを使用するので、こっくり濃厚な味わいの料理が多い。

対して南部は三方を海に囲まれているため、料理には魚介類がふんだんに使われます。
オリーブオイルやトマトを多用し、北イタリア料理に比べて軽くさっぱりしているのが特徴的。

Q.主流のパスタが「北は生、南は乾燥」なのはなぜ?

A.とれる小麦の種類が異なっているから。

北部:水分をたくさん必要とする軟質小麦が栽培されていたため。

主な産地:ポー川流域

南部:良質の比較的乾燥した土地を好む硬質小麦が栽培されていたため。

主な産地:シチリア

≪もっとくわしく!≫

南部(特にシチリア)では一年中光がさんさんと照る乾燥した気候。

くわえて強い海風も吹く。この気候はパスタを乾燥させるのに最適な条件を備えていたのです。

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日本でも各地に郷土料理がありますが、交通網の発達や人口相互流入などにより
特色も薄れつつあります。それはイタリアも同じ。

 

ですがこのようにその土地の風土と作られてきた料理の特色を知っていると、

イタリア料理店にてサーブされた料理をみて

「これは、ハムが使われてるから北部のかしら」

「トマトと魚介だから南部かしら」なんて妄想するのも面白いですよね。

 

その楽しみのちょっとしたお役に立てればうれしいです。

 

さぁ、今日は金曜日。

田中製麺、今日も元気に営業中です。良い日を!

 

 

 

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